楽天系列でザクザクポイントを貯めていくことができる楽天カード。楽天市場を普段使いしている方であれば、絶対に持っておかなければ損と断言できるほどに魅力の詰まった一枚です。
さて、そんな楽天カードの利用についてですが、時には思わぬ出費が重なり、一回払いで対応するのが難しくなってしまうこともあるかもしれません。
これに対応する方法として、支払い方法をリボ払いや分割払いにするといった選択肢があります。
しかし、楽天カードのリボ払い手数料はどれくらいのものなのでしょうか。そもそも、リボ払いと分割払いの違いとは?
ここでは、そんな楽天カードのリボ払いや分割払いについて、解説を進めていきたいと思います。
目次
楽天カードのリボ払い手数料・仕組み
あなたは、リボ払いを利用したことがあるでしょうか?
ここではまず、楽天カードのリボ払いや手数料の仕組みなどをみていきましょう。
1回払いを回避するという意味ではリボ払いは助かりますが、当然ながら決して安くはない手数料がかかってきます。
やむを得ずリボ払いを活用するにしても、リボ払いの仕組みや手数料の額などをしっかりと把握しておかなければ、手数料だけで相当額の出費を被ってしまうことになりますよ。
楽天カードでリボ払いを利用するメリット
楽天の公式サイトで掲載されているリボ払いのメリットとして、以下のような内容を挙げることができます。
- 買い物の際にリボ払いを指定すると、月々5,000円〜+リボ手数料で購入ができる
- 請求書を確認した後でも最長20日までリボ払いへ変更可能
- 自動リボに登録すれば、1回払いで購入しても支払いはリボ払いに。おまとめ払いも可能。
さて、③の項目で自動リボというワードが出てきましたが、楽天カードのリボ払いにおいては、『自動リボ』と『後からリボ』という2種類があります。
まずはこの2つの違いへの理解を深めていきましょう。
自動リボ
自動リボとは、本来は翌月1回払いでのショッピング利用分が、自動的にリボ払いになるサービスのことを指します。
この自動リボのメリットとしては、以下の通りです。
- 支払い金額がほぼ一定(月々5,000円〜+リボ手数料)で便利
- 余裕ができたら「おまとめ払い」で全額返済可能
- 自動リボの登録はインターネットで簡単に手続きが可能
自動的にリボ払いになるとはいうものの、途中で『おまとめ払い』を適用することで、全額返済可能になる点はありがたいですね。節約効果を高める上では非常に重要となってくるポイントと言えます。
なお、この自動リボの登録は、楽天会員サイト『楽天e-NAVI』の『お支払い方法』から手続きが可能です。
後からリボ
後からリボは、以下のような利用分を後からリボ払いに変更できるサービスです。
- ショッピング1回払い
- ボーナス1回払い
- キャッシング1回払い
「この支払いは追いつかなさそうだ…。」と思った際に対応できるのが後からリボというわけですね。請求書を確認した後でも、リボ払いに適用することができます。
この、後からリボのメリットをまとめると、以下の通りとなります。
- 変更したい利用分を選んでリボ払いに変更可能
- 毎月、最長20日までリボ払いに変更可能
- 余裕ができたら「おまとめ払い」で全額返済可能
- 自動リボの登録はインターネットで簡単に手続きが可能
様々な利用分のうち、特定の支払い分のみリボ払いに変更できるのはありがたいシステムですね。手数料も最低限に抑えることができるのがイメージできます。
ただし、クレジットカード年会費や家賃の支払いなど、一部の加盟店の利用分についてはリボ払いに変更できない場合もある点には注意が必要です。
楽天カードのリボ払いと分割払いの違い
続いて、楽天カードのリボ払いと分割払いの違いについて確認していきましょう。
普段から一括払いを励行している方であれば特にそうかと思いますが、これらの違いを明確に理解できていない方もちらほらいるかもしれません。
一括払いを回避するという意味では同じですが、具体的に、両者にはどのような違いがあるのでしょうか。
リボ払いは金額が一定
まずはリボ払いについて。リボ払いとは、利用金額や利用件数にかかわらず、毎月の支払い金額がほぼ一定となるコースのことを指します。
ちなみに毎月のリボ払いコースの金額は、楽天カードに設定されているリボお支払いコースによって異なります。
支払い金額がほぼ一定
これがリボ払いの特徴と言えますね。
分割払いは回数を指定
次に楽天カードの分割払いです。
分割払いとは、利用金額を指定の回数で支払うコースのことを指します。
分割2回払いは手数料無料で、3~36回払いは手数料が発生するという仕様になっています。
支払い回数を指定する
これが分割払いの特徴です。ここまでをまとめると、以下のようになります。
- リボ払いは支払い金額がほぼ一定
- 分割払いは支払い回数を指定する
※分割払いの2回払いは手数料無料
もちろん、両者ともに手数料がかかってくることは言うまでもありません。
楽天カードのリボ払い手数料と分割手数料の差
さて、リボ払いと分割払いの違いが分かったところで気になるのが、それぞれの手数料のことではないでしょうか?
できれば手数料の額が低いに越したことはないですよね。
ここでは、楽天カードのリボ払いの手数料と分割手数料の差についてみていきたいと思います。手数料の額はバカにならないので、しっかりと両者の違いを把握しておくことがポイントとなりますよ。
リボ払いの手数料
まずは、リボ払いの手数料がいかほどのものかをみていきたいと思います。こちらは楽天カードの公式サイトにおいて、リアルにシミュレーションの値を出すことができます。
ここでは仮に、50,000円の商品を購入し、10,000円ずつ返済していく場合の金額を求めてみます。気になるシミュレーションの結果は以下の通りとなりました。
回数 | 初回支払い金額 (手数料含む) | 支払い手数料 | 合計金額 |
5回 | 10,625円 | 1,875円 | 51,875円 |
回数 | 支払い金額 | 手数料 |
1回 | 10,625円 | 625円 |
2回 | 10.500円 | 500円 |
3回 | 10,375円 | 375円 |
4回 | 10,250円 | 250円 |
5回 | 10,125円 | 125円 |
つまり、1,875円の手数料を追加で支払うことによって、本来一括払いで支払うべきところを、10,000円+手数料の負担で5回に分けることができるということですね。
分割払いの手数料
続いて、分割払いの手数料についてみていきましょう。分割払いの場合、2回までは手数料が無料です。
3回〜36回を選択した場合にのみ、以下の手数料が必要となります。
支払い回数 | 年率 | 100円あたりの手数料 |
3回 | 12.25% | 2.04円 |
5回 | 13.5% | 3.4円 |
6回 | 13.75% | 4.08円 |
10回 | 14.5% | 6.8円 |
12回 | 14.75% | 8.16円 |
15回 | 15% | 10.2円 |
18回 | 15% | 12.24円 |
20回 | 15% | 13.6円 |
24回 | 15% | 16.32円 |
30回 | 15% | 20.4円 |
36回 | 15% | 24.48円 |
当然ではありますが、支払い回数が増えるにつれて、100円あたりの手数料が増えていく仕様です。
ここで一つ、シミュレーションをしてみましょう。
50,000円の商品を購入し、5回払いで対応するとします。この時の支払い額はどのようになるでしょうか?
5回払いの年率は13.5%で、100円あたりの手数料は3.4円です。
【分割手数料】
- 50,000円÷100×3.4=1,700円
【支払い総額】
- 50,000円+1,700円=51,700円
つまり、1,700円の手数料を追加で支払うことで、本来1回か2回で済ませるべき支払いを、5回払いにできる計算になります。
若干ではありますが、リボ払いのケースよりも手数料が抑えられることがわかります。ただし、支払い回数が増えるにつれ、年率、100円あたりの手数料共に上がっていくので、必ずしも常に、分割払いの方が安くなるとは限りません。
支払い回数が多ければ分割払いが高くなることもある
せっかくですからもう一件、シミュレーションをしてみることにしましょう。今度は、100,000円の買い物を20回払いで対応する場合における手数料をみていきたいと思います。
リボ払いの手数料
100,000円を月々5,000円ずつ返済していき、20回払いで対応した場合のシミュレーションの結果は以下の通りです。
回数 | 初回支払い金額 (手数料含む) | 支払手数料 | 合計金額 |
20回 | 6,250円 | 13,120円 | 113,120円 |
回数 | 支払い金額 | 手数料 |
1回 | 6,250円 | 1,250円 |
2回 | 6,187円 | 1,187円 |
3回 | 6,125円 | 1,125円 |
4回 | 6,062円 | 1,062円 |
5回 | 6,000円 | 1,000円 |
6回 | 5,937円 | 937円 |
7回 | 5,875円 | 875円 |
8回 | 5,812円 | 812円 |
9回 | 5,750円 | 750円 |
10回 | 5,687円 | 687円 |
11回 | 5,625円 | 625円 |
12回 | 5,562円 | 562円 |
13回 | 5,500円 | 500円 |
14回 | 5,437円 | 437円 |
15回 | 5,375円 | 375円 |
16回 | 5,312円 | 312円 |
17回 | 5,250円 | 250円 |
18回 | 5,187円 | 187円 |
19回 | 5,125円 | 125円 |
20回 | 5,062円 | 62円 |
ご覧の通り、13,120円の手数料を追加で支払うことによって、本来一括払いで支払うべきところを、5,000円+手数料の負担で20回に分けることができるという結果となりました。
分割払いの手数料
続いて、分割払いの場合はどうでしょうか?20回払いの年率は15%で、100円あたりの手数料は13.6円です。
【分割手数料】
- 100,000円÷100×13.6=13,600円
【支払い総額】
- 100,000円+13,600円=113,600円
つまり、13,600円の手数料を追加で支払うことで、本来1回か2回で済ませるべき支払いを、20回払いにできる計算となります。
このケースにおいては、リボ払いを選択した方がトータルの支払い額は安いという結果になりました。ここからもわかる通り、どちらが安くなるということは一概には言えませんね。
やむを得ずリボ払いか分割払いを適用する際には、リボ払いのシミュレーションと、分割払いの計算式を見比べ、少しでも手数料の負担が抑えられる方を選択することがポイントと言えるでしょう。
リボ払いを解除する方法
さて、最終項でお伝えしたいのは、リボ払いを解除する方法です。やはり節約効果を高めていくためには、リボ払いをしないに越したことはありません。
たとえ一時的にリボ払いを活用していたとしても、できるだけ速やかに『おまとめ払い』を適用し、その後はリボ払いを封印するのが理想的と言えますね。
まずは残高を「おまとめ払い」で支払う
はじめに注意しておきたいのが、自動リボに登録している状態で楽天カードを利用した分に関しては、あとで設定を変更することはできません。リボ払い中に自動リボを解除したとしても、支払い中のリボ払いとして継続されるのです。
これに対してはやはり、『おまとめ払い』でキレイに片付けてしまうのがおすすめです。
厳しい見方をすると、リボ払いを適用しなければならないということは、お金の管理が上手くいっていないということに他なりません。
これを機会に、しっかりと自身のお金の使い方・管理の仕方を見直していきたいですね。
自動リボを解除する
さて、しっかりと利用残高を清算できたら次は、自動リボの解除です。以下の流れに沿って、手続きを進めていきましょう。
- 楽天会員サイト「楽天e-NAVI」にログイン
- 「支払額の調整」を選択
- 「自動リボの登録・解除」を選択
- 「解除する」を選択
これで完了です。念のため、自動リボの解除完了後にもう一度、きちんと解除の設定が反映されているかどうかをチェックしておくことをおすすめします。
なお、楽天公式サイトのシステム上、以下の日時においては変更手続きが不可となっていることを追記しておきましょう。
- 毎月10日22時〜11日18時→当月分のリボ払い変更不可
- 毎月10日22時〜11日6時→翌月分のリボ払い変更不可
1度リボ払いを卒業したら、できればもう2度とリボ払いに触れないのが理想ですよ。
楽天カードのキャッシング枠を利用する方法は『楽天カードのキャッシング枠を付ける方法!ゼロにしたい時や返済方法まで詳しく解説!』の記事で詳しく紹介しています。
楽天カードのリボ払いまとめ
1回払いで対応できない時に助かるリボ払いや分割払いの違いはこうです。
- リボ払いは毎月一定の金額を支払い続ける方法
- 分割払いは支払い回数を指定する方法
どちらも所定の手数料が必要になってくるため、やむを得ず活用する際には、負担することになるであろう手数料の額をしっかりと把握しておきましょう。
節約効果を高めるという観点から言えば、リボ払いや分割払いを利用しないに越したことはありません。
一時的に利用してしまったとしても、『おまとめ払い』などでできる限り素早く返済し、できればリボ払いの解除をするのがベストです。
今回、仕方なくリボ払いや分割払いを利用せざるを得なくなった方はこれを機に、自身のお金の使い方や管理の仕方を見直すようにしてくださいね。